誓い

 子犬を迎える際、一つだけ誓った事がある。僕と犬との間で「大切な仲間」になること。で、ある。

 当時(今もだけど)僕には家族が居なかった。離婚して既に 10年ほど経っていたけど、だからと言って僕は犬を人間の様な家族にするつもりは無かった。それは今も変わらない。
 人と犬は、種が異なる生き物だ。例え同じ「命」ある物だとしても「犬は犬」で「人は人」その一線を超える事は無い。けれど、お互いに種族を超えた「仲間」にはなれる。と、信じたのである。

 だから、僕は今でも犬に言う。「君たちが死んだら、直ぐに次ぎの犬を飼うからね。」と。それまでは「絶対に仲間を裏切ることは無いから。」とも。特に、僕は男なので、仲間意識が強い傾向にある。おまけに根が単純なものだから、割と「好きか嫌いか」でしか判断基準がない。

 犬の寿命は、どんなに長生きをしたとしても大型犬で 12〜 3年。中型犬で 15〜 7年位である。当然ながら人間である僕よりも先に犬が死ぬのは判りきっている。仮に、将来において、犬が事故に遭ったり病気になって助からない事態になったなら、悪戯に延命治療を重ねるよりも、その時の獣医に依頼して彼らを安楽死させる事を選ぶであろう。
 当時の僕は、犬を初めて飼う事もあり、「犬の十戒」も「虹の橋」の話も知らなかった。だけど「命」の大切さに関しては、子供の頃から人も動物も変わらない事を意識していた。犬を捨てたり遺棄したりする人間の身勝手さには腹を立てていた。だから、彼らのその命の尽きるまで、仲間として一緒に暮らそうと約束したのだ。

 仲間だから一緒に暮らす。近所に買い物に行くにも連れて行く。旅行にも一緒に行くし、土砂降りや台風でも無い限り散歩にも行く。だけど、食器は違うし、もちろん食べる物も違う。人には無害でも犬には有害な食べ物があるから、どんなに欲しがったとしても食べさせて良い物だけしかあげない。
 風呂には一緒に入るし、時には一緒に寝る事もある(冬は、本当に良い湯たんぽの代わりになるのよ)けれど、天気が良い日は、犬は家の外。僕が仕事中の間は、全く相手は出来ない。食事は、僕が先で、必ずしも時間は決まっていない。(どうしても仕事が優先になることもあるのでね)そんなルールを決めてこの5年ほどを過ごしている。幸いにして「散歩に連れて行け」だの、「腹が減ったから何か食わせろ」だのの要求吠えは無い。有り難い事である。

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