この道の行く先

 犬や猫、馬や牛と暮らした人は知っているだろうけれど、彼らにも「心」はある。自分の「感情」をちゃんと持っていて「好き」や「嫌い」の意思表示もする。我慢強いけれど「暑い」も「寒い」も「痛い」も「冷たい」も、ちゃんと解っている。「悲しい」も「辛い」も「苦しい」も全部、彼らはその躰に持っている。
 彼らなりの方法で、きちんと感情を表現しているのに、大多数の人間は「人間だけが特別な存在」なのだという傲慢な心に陥り、気づいていながら「見ないふり」をしているだけだったりする。

 それらを言葉に表現できる人間だけが「偉い」のではない。実際に観察している範囲において判断してみると、動物達は本能によって「無意識世界」とつながっており、遺伝子の中に組み込まれた「先祖代々の記憶」を共有している。そうでなければ、まだ教えてもいない「おすわり」や「ふせ」が、アリスの仔犬達にいきなりできた理由がみあたらない。そして、これこそが人間が失って久しい能力なのだけど。

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