新人 SEに「贈る」言葉

 先日、掃除中に懐かしい資料が出て来た。今から 15年前の 1996年から、静岡から宮崎に戻って地元のソフト会社に勤めていた。
その会社に足掛け 7年、丸々 6年間勤めた後、県外出向を命ぜられたのを機に退職し、知人と 3人で独立しソフト受託開発会社を作った。
 一つには、家庭内の事情やら様々な理由で、当時の給料が半分に減っても構わないから地元に戻って来たのに、安い給料で県外に出向させられるメリットが見いだせなかったから。もっとも独立して作った会社は県内の景気低迷をモロに受け 5年で解散、 7年で清算したけれど。
 その会社勤めの 6年間。ほぼ毎年「面倒見の良さ?」を買われてか、新人教育や留学生の面倒を見る事を命ぜられていた。もちろん自分が引継いだ担当顧客のサポート、民間会社へ収める新システムの開発、提案書作成や営業支援とかの業務負担は減らしてくれない状況下である。
 その上、どっかのシステムが火を噴くと、かならず鎮火に向かわされていたから、まぁ、体のいい何でもできる「便利屋」をやらされていたような気もしないでもないが、今となっては「楽しかった思い出」なので良しとしよう。

 ある年(多分 3年目)の新入社員教育で 20人程を「コンピュータの基礎知識」という内容で丸 1日中講義をした。その際に前日に自分が作成した自作のテキスト、内容の補完メモ、新人に書かせた感想文のコピーである。
 当時の院卒、大卒、高専卒の 24名。まぁ自分も人の事は言えないが、もの凄く字が下手である。その字を見ていたら「人に読ませるつもりで字を書いていない」事が、ありありと見て取れる。

 その中から、おそらく女性が書いたと思われる、比較的「字が綺麗な感想文」の中に、

 お話の中に有った「SEとして心がける大事な事」を忘れない様にします。ありがとうございます。

 と、有った。

 え〜っと、一体何を喋ったっんだけ? 記憶の底から探しても思い出せなかったけど、ちゃんと自分で作成した「講義内容」補完メモの中にしっかり書いてあった。

     僕が大切にしている、システムエンジニアとして大事な 3つの心がけ。

    1. 好奇心
    2. 気配り(思いやり)
    3. 感謝

     技術者として常にアンテナを立てておき、沢山の情報を集め、新しい技術の習得に時間を割く。情報に流されたり踊らされないよう、自分で取捨選択しながら有益と思われる内容を他者と共有するように心がける。

     開発者として、一人善がりな新機能を自慢するより、常に使う人の身になって業務内容を想像し、思いやりと細部までの気配りを持ってシステム開発に取り組む。

     これまで育ててくれた親や、親身になってくれる友人達のお陰で今の自分が在る。この先の会社勤めの中で色々経験するだろう。多くの不満や嫌な事も出てくるだろうが、仕事は「やらされている」と思っている間は、自分が成長する事は無い。これから体験する事は全て自分の血肉となる大切な経験であり、その機会を与えられた事に感謝する気持ちを忘れなければ、仮に大きな問題を抱え込んでも一緒に問題を解決してくれる仲間が必ず現れる。

 等と、偉そうな事が書かれていた。

 当時、自分にしても、まだ 37〜38歳の頃。人生に真正面からぶち当たって、思い悩み、必死に足掻いていた頃。それまで自分が学んだ事を自分なりの正直な気持ちで、そのまま新入社員に伝えたのだろうと思う。

 そして、この 3つの心がけは、今も自分の中で大切な「心がけ」として息づいている。半世紀生きて来た中では、当時に比べたら、自分を取り巻く全てに対しての「感謝」の気持ちが占める割合が増えて来ているようにも感じるけれども。それはそれで、とても幸せな事だなぁと感じている。

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