付録は良かったけどね。

 昨年から「噂」を読んでて、正月休みに楽しもうと年末からずっと実家の近くにある何軒かある書店で探し回ったたけど手に入らなくて、年が明けてお客さん所に行くついでに時間調整の為にふらりと寄った書店に 1冊だけ残っていた「ステレオ 2012年1月号」
 それにしても、こうなると「付録」の方が存在感が大きくて、もはやどっちが「おまけ」なのかわからないような有様…

 この手の月刊雑誌を買っていたのは、自分がまだ 10代の中学生や高校生だった頃だから、かれこれ 35年ぶり位になるのだろうか。当時、買っていた雑誌は「ラジオの制作」や「初歩のラジオ」さらに「無線と実験」それ以外にも「トランジスタ技術」等も買っていたなぁ。
 そのうち「電子工作」から「BCL」へ、さらに「オーディオ」から徐々に「コンピュータ」へと興味が移り始めて「I/O」「ASCII」「RAM」や「マイコンピュータ」等々、毎月の小遣いも少ないのに飽きもせず、よくもまぁ次々と買い続けていものだ。小遣のほぼ全額が毎月の本代で消えていたものな。
 もっとも当時の自分としては、宮崎県という片田舎に住んでいたが故に、簡単には電子部品や電子製品が手に入らないという現実と向き合う為に、複数雑誌の記事を数多く読む事で少しでも多くの視点から理解する他に爆発寸前の欲求不満を昇華させる方法が無かったのだろうけどね。

 実際に、まだ買った事はないけれど「大人の科学」でもそうだろう。この手の雑誌ってのは「付録」の方が目的だったりする。もちろん今回は「付録」が目的なんで、雑誌の厚さなど別にどうでも良かったりするのだが。

 目玉の「付録」とは、部品が全て配線済みの完成基盤にスペーサの足とペラペラのカバーをネジで止めるだけで出来あがる 5W+5W出力のステレオアンプである。
 秋葉原や日本橋が近くに存在しない宮崎県内では部品を手に入れるだけで、一体どれだけ散財しなくちゃいけないってか、きっと誰も想像も同情もしてくれないでしょうけどもさ。割とまともな音が出るという超小型のステレオアンプが 2,800円で手に入るってんでは、興味持たない方がどうかしているでしょ?
 そんなこんなで凄く興味があったんだけど、市内の書店でも手に入らないから「こっちじゃ取り扱いしてないのかなぁ…」って、すっかり諦めていた所だった。

 ただ、これを 30年前に「長岡鉄男」氏の図面を元に、学生の頃に作っていたマトリックススピーカ専用にしようと計画していたのだけれど Q&Aに「マトリックス配線には対応していないから、つなぐとアンプが壊れる」と明記されていたので、この計画は断念。実家なら余っているスピーカが1組あったんだけど、自宅にはステレオなんて置いてないから、音を出して聴いてみたくても肝心のスピーカが無い。
 しばらく買ったまま放置していたが、ふと思い出したのが以前に DVDを見る際に少しでも映画のサラウンド体験をしてみたいと買い揃えた YAMAHA社製テレビ用の疑似 5.1サラウンドセットのリア用スピーカ。これは「スピーカ効率」は悪かったけれど、小型の物としては以外とマトモな音を出すからアンプの素性を試すにはピッタリなんじゃないかなっと引っ張り出して来た。


 音を出してビックリしたのは、実は全く期待していなかったのもあるんだけど「噂」通りに、本当に「マトモ」な音が出て来たって事。本当に「スピーカ効率」はお世辞にも良いとは言えないので、ほとんど 5Wフルパワー全開って感じのボリューム位置になってしまったんだけど、素直な音が出て来たのには本当に感心してしまった。
 この構成のまま約 3週間、プログラム開発部屋で音楽再生のメインとして聴いていたけれど、実際に音楽としても聴き易いので実に快適な開発環境を提供してくれた。取りあえず色々と配線がむき出しのままなので、このまま再生環境として定着させるかは思案のしどころでは有るのだけれど。

 手持ちの「ピン←→ステレオミニプラグ変換コード」では iPod nanoの方はリモコンの関係で正常に使えなかったので iPod 第 5 世代 (iPod with Video) をつなげて聴いていた。日頃 iPodを聴いている JBLの On Stageと比べたちゃいけないって判っているけれど、さすがにスピーカの位置が離れている事も効いているのかステレオ感が全く違っていた。アップル・ロスレスで圧縮してあるから、音源的には CDと変わらない筈だけどね。
 もちろん On Stageでは、もっぱら BGMとして聞き流すだけなので、 癖のない聴き易い音質は色々な作業や考え事をしている際にも邪魔にもならないので普段使いにしては必要にして十分なのだけども、実に久々に「ステレオ」を聴いたっていう感じだった。

 そうだよね〜 こんな風にあっちからピアノ、奥からドラム、こっちからリコーダー、こっちにはギターって、ちゃんと立ち位置があったんだよなぁ〜 なんて感じで、久々にライブアルバムを聴いたって感じがしたんだ。
 女性ボーカルのブレス音とか、バックコーラスが歌っている最中にマイクから僅かに離れたりする空気感がはっきりと聞りとれたのにはビックリ。そうか、こんな音迄ちゃんと収録されていたんだって改めてびっくり。スピーカが分離するタイプの薄型 CDミニコンポの音とは雲泥の差なんだ。スピーカだけの違いとも言えない様なんだよね。

 いやはや、これでは確かに「ステレオ」に凝り出す人の気持ちが判る様な気がする。マニアになった人がスピーカやピックアップに凝り出すのは、ある意味では仕方の無い事かもしれない。音の出口と入口って部分なら初心者でも一番ハッキリと違いが判る場所だろうからね。
 こりゃマジに「効率」だけはメチャクチャ良い 30年以上も前に買ったまま眠っていた、今は亡き「コーラル音響」社の 16センチフルレンジスピーカ用に、近所の DIY店でスピーカボックス用に板を切ってもらって組み立てなくっちゃいけなくなったなぁ…

 一方、雑誌の内容はバカ高い製品のカタログ化としていてて、訳の判らない美辞麗句と装飾言葉のオンパレード。本当にケーブル素材の違いだけで、そこまで音の違いが判るのかっていう疑いの眼差しで目を通していたんで、雑誌全体の 2/3以上は面白くも何とも無い、僕にとっては全く意味も無い内容だった。多分このまま廃品回収行きだ。
 それにしても、雑誌購入が目的の本格的オーディオセットを組む様な方々には、今回の「付録」に付いてくる様な「おまけ」なんて不要だと思われるし、絶対に書籍対象者と付録対象者は異なっていると思うんだよね。多分コレって僕みたいな「付録」が目的だった人間を釣る為にバラまかれた「餌」なのだろうか、とも思えるけれど。
 仮に「餌」だとしたなら、雑誌内容は読者対象レベルを完全に間違っていると思うんだけどなぁ…

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4 Responses to 付録は良かったけどね。

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