新しいヒロインの予感


 映画の日に「ドラゴン・タトゥーの女」を見て来た。主人公の 2人が使うパソコンが MacBook pro 15インチだし、雑誌社の女編集長が使っているのも iMacだし Apple製品好きにはたまらなく「おいしい」映画だったよ。
 内容もなかなか面白いもので個人的には、ダーク・エンジェルの主人公「マックス」や、漫画バナナ・フィシュの主人公「アッシュ・リンクス」にも似たダークなイメージがカッコ良かった。それに「悪を裁けるのは悪」ってのも似ている。もっとも最近じゃ「正義」ってのは観客に「幻想」だって知れ渡ってるから作りにくいんだろうけどね。

 パンフレットによると原作は 2004年に亡くなったスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの処女小説にて絶筆作品で 2005年に発表された「ドラゴン・タトゥーの女」以下「火と戯れる女」「眠れる女と狂卓の騎士」から成る三部作で「ミレニアム」シリーズとして今でも絶大な人気を誇っているんだそうな。
 第 2部作を書き上げた際に交わした出版社との契約の段階では 5部作の予定だったらしいけれど、原作者は作品が出版社から発売される前に心筋梗塞で 50歳の若さで亡くなってしまっているんだってさ。

 僕の方は、最初「タイム」方を見るつもりだったんだけど、あんまり評判が良くなくて。試写会を見た人の大半が「前評判と違い過ぎてガッカリ度がマックスだよ〜」っていう感じだった。前日になって友人が見たいって言ったコッチの方に急遽変更。前評判も何も下調べもしないで見に行ったんで、全く前知識なしで見たのだけど逆にそれが良かったみたい。特にオープニングタイトルのまるでコールタールの濁流みたいな雰囲気の中で男女が絡み合い、気味悪い蛇みたいなコードがうねり蠢くのも、シリーズ物を予感させて中々カッコ良かったと思う。
 ポスターを見た印象では「バイオレンス・アクション」映画かな〜って思っていた。おまけに「セブン」の監督だって書いてあったからスプラッターなイメージを持っていたんだけど今回の映画ではグロい所は、さほど出てこなかったんで助かった。
 エロが出て来た所ばビックリしたけどモザイクが興ざめだったな。そんなコトしなくっても、暗い照明と影になっているから多分何にも見えなかったんだろうにね。

 後で知ったんだけど R15指定だってことで、どうせなら R18指定とかにしてモザイク無しにしてくれた方が良い。僕らの時代の頃とは違って最近の 18歳以下の高校生や中学生の方が、もっと凄く激しいコトを既にやってるだろうし、いつの時代も大人しくて真面目な子供は映画を見に来ないだろう。
 言っちゃ悪いけど最近は老け顔の高校生が多くなっているから、私服で紛れて見たがる様な学生がやって来たとしてもパッと見た目だけでは見分けは付かないだろう。それよりも奇麗なフルヌードシーンのシルエットがモザイクがかかることでとたんに妙に強調されて、いきなり低級エロビデオのイメージに堕ちてしまったので折角の良い雰囲気が全てぶち壊しになった。話の流れで自然にスルーしてしまっていたし、かえって変なモザイクをかけない無い方がエロを意識しないで良いと思うんだけどね。

 原作がある 3部作の第 1作ってコトも後からパンフレット見て知った事で、見ているときは全く知らずにいたんだけど、もし同じイメージのままで 2作目や 3作目が出来たら、きっと見てしまうだろうな。原作を全く知らないんで分から無いけれど基本的に主人公のオッサンは決まりだろう。今回は主役だった「ドラゴン・タトゥーの女」が出て来るかどうかは知らないんだよな。
 もっとも今回に関してはタイトル通り完全に女主人公の作品だったから丁寧に人物紹介をしていた。けれど、ここまで深く掘り下げてキャラクターを作っておいて、次回作には彼女の影も全く出てこないってのは無いでしょうよ。

 そう言った意味で、上下とも黒づくめの衣装を着た女主人公で、凄腕のハッカーと凄腕の泥棒って意味合いでも似ているし、互いに気になる男と女のペアで愛情のすれ違いって作りでも「ダーク・エンジェル」に似ているって印象を受けたんだな。
 ラストシーンで見せる女の「切なげな表情」が何ともやるせなくって、すんごく後を引く作品って印象を残したんだ。きっとこの二人はレポーターとアシスタントの関係として最強のタッグを組むだろうけど、このままじゃ終わらないだろうな〜って感じでさ。
 っていうか絶対に、このまま終らせちゃったら切ないよね。じゃ、この後の二人の関係はどうなるんだろうって感じで、さらに物語の先が気になるのさ。

 原作もの 3部作って意味では「ジェイソン・ボーン」のシリーズ 3部作にも似ている。あっちはサスペンス・アクションって味付けが強い。こちらはラストでほんの少しだけバイクとのカーチェイスが有ったくらいでアクションって言うほどのものじゃない。どっちかっていうと推理を働かせる頭脳の二人って感じ。推理ものだって最後に犯人に捕まってギリギリで助かるって言うのは、ある意味で「お約束」だし、それだけをもってアクション映画っては、あんまり言わ無いよね。
 それにしても女主人公が凄腕のハッカーで、おまけにめちゃくちゃ頭良い。ちらりと見た資料だけで内容を記憶するし勘は凄いし、ガリガリで少年みたいな体って良いながら以外とオッパイはあるし。お終いの方でさらりと撫でるように描かれているけれど影で悪党を追いつめて悪党同士で制裁を加えさせる程の裏工作をしてのける実行派。それに実際に資料のある所に足を運んで調べ上げる行動力と集中力と粘りにも凄いものがあるよね。

 とにかく登場人物っていうか、親戚筋の人物名がやたらと多くて混乱するけれど、特に難しい謎解きとか観客側に犯人探しをさせて楽しむような完全な推理ものって言う程のものじゃない。オドロオドロしい日本映画の「金田一耕助」シリーズみたいに映画の中で謎部分は話の流れに沿って自然に物語を追って行けば見ている方は混乱はしないんじゃないかしら。
 いづれにしても彼女がメインでの第 2作目、第 3作目が楽しみな「ジェイソン・ボーン」のシリーズ 3部作に匹敵する様な映画になってくれたら良いなぁって思ったよ。男の方は 007シリーズで主役を張っているんだから、本シリーズでは脇役で良いんじゃない?

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2 Responses to 新しいヒロインの予感

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