リアル・スティール


 昨年末、映画館で見る予定にしていたのだが、ナンダカンダと野暮用が重なって見逃していたのである。それが先日、映画を見に行った帰りに、友人が 3日の日曜日、ネットで注文していたリアル・スティールのブルーレイをコンビニで受け取るっていう話を聞いて、すぐさま友人の家に押しかけて見て来たしだい…
 まぁ物語自体は、先の読める展開で、割と単純な話。ただ、僕自身にも 17年間、一度も顔を見た事も無い一人息子が居る訳で、その部分に関しては、どうしても感情移入をしてしまうのだけどね。

 いつの日か息子が自分に会いに来る。ソレは僕自身の叶いそうもない見果てぬ夢だった。母親に何を吹き込まれているかは知らないが、どうせろくな事は言われては居ないだろう。何を言われていても事実は一つだし、どこで何を言われても僕自身は痛くも痒くもないから別にどうでも良い事。って言うか「そもそも『父親』なんか初めっからこの世に存在していない」ような扱いだろうから話題にすることも無いだろう。
 それでも良い。ぶっちゃけて言えば、どこぞの自分の子供を欲しがっている女が、精子バンクに駆け込んだのと同じようなものだ。口の巧みな母娘に騙され、自分の遺伝子を未来へ残す為に、わざわざ金を支払って自分の遺伝子を提供したってだけの存在だ。

 映画と同じで、僕には親権も無いし扶養義務も無い。いつの日にか息子が会いに来てくれるかも知れないって願望を持っていたけど、そんなことも今更どうでも良い。仮に何処かで偶然にすれ違ったとしても、僕には息子だと判る術は無いだろうし、息子も誰が父親かなんで判りっこ無いだろう。「いつの日にか息子に会う機会があったら会いたい」という夢と希望を持ち続けていたのは、僕の場合は離婚後 15年くらいまでの間だったろうか。
 今は会わない方が息子の精神衛生上、良い事だろうと思う。会いたいと思っていたのは、あくまでも一方的な僕の感情でありワガママであって、息子にとっては父親の存在や記憶/等、おそらく欠片も残ってはいなのだろうから。多分、迷惑とか困惑するとか、そんな事も一切無いだろう。顔も見た事の無い知らない人から、いきなり父親だと名乗られても驚いたり動揺したりする知識も持ち合わせていないだろう。何の感情も湧かないっていうのが現実じゃないのかなぁ。だから、もはや僕から息子に会いに行く事も無いだろうし、息子が会いに来ても、息子の為には会わない方が良いんじゃなかろうかとも思っている。まぁ、そんな僕の事情は置いといて…

 映画自体は「面白い」って事だったね。とは言っても、先日の「バトルシップ」よりもマシって程度なんだけど。展開が読めるし物語としての捻りも無かった。話の流れ的にも「起承転結」っていうよりも「初め・中・終わり」の話だった。無駄な枝葉や、説明を端折ってしまうって部分は無かったから「ディズニーの少年向け映画」って感じなのだろうって思ったな。
 残念ながら「スカッと爽やか」にはなれなかったけど、一応はハッピーエンドだし、終了後に伏線の未回収に対する不満や心残り、やり場の無いジクジクした気持ちの捨てどころに困る、なんて感じでは無かったから、娯楽映画としては、まま良い出来では無かったのではないでしょうか。とは言っても、最後に心の中に何かが残るって感じでも無いけれど…

 多分、ロボットと主人公親子との関連性っていうか、必然性って言うか、人間関係とロボットと、あんまし意味が無いってことだったんだと思う。ロボットが勝って、だからって父親が強くなるって訳じゃないし、ロボットを通じて親子関係が修復されるって話だけど、ロボットである必然性がある訳でも無いし、人間性が改善されたかって部分にも、少し疑問が残らナイでもない。
 最後は完全にロッキーだよなって感じだったかな。パクリってまでは言わないけれど、絶対に狙っていたと思われるよね。でもロボットだろ。いくらロボットがどんなに痛めつけられても、最後の最後迄そこに感情移入することは無かったなぁ…

 物語設定の背景は「ロボットによる格闘技」ってよりも「ロボットを使った壊し合い」あるいは「ロボットによる潰し合い」の物語って感じ。闘犬や闘牛と一緒って感覚よりも暇な人間達の娯楽の為に「ローマ時代」にコロシアム場での「殺し合い」を見物しているって感覚が一番ピッタリしているようで、見ていて気分の良い物じゃなかったからって感じに近いかな。
 日本で行われていた闘犬や闘牛は、基本的には最後に相手を殺すところ迄はやらなかった。片方が逃げたり声を出した時点で負けになるので、とどめを刺す必要は無かった。だから既に勝負のついている相手に対して、執拗に攻撃を続けて破壊する事に娯楽性を求めるって感覚に対して、僕には、映画上に表現されている人々の感覚に歩み寄れない部分だったのだろう。

 それよりも友人宅の画面サイズは 45インチで十分すぎる程の大画面なのに、僕はもっと大きいな画面で見たいなぁって思った事だった。現実的には、そんな大きなテレビを置く場所もお金も無いのだから、もし僕が我家で見るとしたらプロジェクターが欲しいなぁって思った程度かな。
 そう思ってみても値段的にはフルハイビジョンなんて絶対に無理。せいぜい Dellの小型 LEDプロジェクターが良い所だろう。白いカーテンか何かをスクリーンの代用品にしなくっちゃ映して見る壁もないんだけど。やっぱり迫力のある映像は、映画館で見るのが一番だなぁって思ったのが、僕の正直な感想かしら…

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