「怒る」と「叱る」はきっと違う

DSC_2656-001 「叱る」コトと「怒る」コトは違うと思うのですが、いかがな物でしょう。なぜ大昔から、別の漢字が与えられているのでしょう?
 どちらも己の中に在る「怒り」という感情エネルギーの表現手段ですが、そこに「」を「伴う」か「無し」かで、結果は随分と異なってくるものと考えられます。
 ここでは「己」すなわち「自分」或は「エゴ(自我)」とも言いますが「己が満足する目的」でエゴの赴くままに「相手」に向けて「怒り」の感情エネルギーを爆発させることが「怒る」行為(故に同じ漢字)であり、それに対し「愛」を伴って感情エネルギーを制御し、己の中の「怒り」を相手に「伝達」することが「叱る」行為であると定義してみます。

 前提に己の中に「怒り」という感情エネルギーが無ければ「怒る」ことも「叱る」こともできません。ですから、こちらの「思い」を相手に理解させる事はできません。もし「怒り」という感情がない場合であれば、それは一般的に「注意」或は「指摘」と呼ばれるものとなりましょう。
 ここで「言葉を理解できる人」であれば「指摘」されるだけで十分「意図」を理解するでしょうが「言葉を理解しない」人(例えば幼児)や動物(例えば犬)である場合、相手に理解させる場合には、まず「己」の中に「怒り」の感情が必要となります。

 当然ながら、相手に伝えるべき「感情エネルギー」の大小で影響力も変わってきます。相手は、その大きさにより重要度を理解することが出来る筈です。
 言葉を理解できない人や動物、あるいは植物であっても、発せられる「感情エネルギー」の中に「愛」が「在る」か「無い」かを非常に敏感に感じ取ります。おそらく「この世界に存在している」全ての生命維持活動において「愛」の「在る」と「無し」は非常に重要な意味を伴っているいると考えられます。

 ちなみに犬の場合は時間が経っても、ちゃんと自分のやった事は判っています。過去に一度でも叱られた記憶があると、飼い主がいない場所で悪さをしてても、後から飼い主が見とがめた瞬間、やった犬は、その場から逃げ出すか、目を逸らして飼い主の顔色を伺っています。
 よく「現行犯でなければ叱っても効果は無い」と言われますが、実際には、犬はそこまで馬鹿ではありません。ちゃんと因果関係を理解できる様に伝えれば、きちんと叱られた現実と原因を結びつけて記憶しています。

 もし現行犯でないから「叱られなかった」場合には、過去の記憶と照らし合わせて「見えない所でやれば叱られない」と記憶しますから、ますます「人に取って都合の悪い事」ばかりを覚えて行きます。
 現行犯であろうがないかろうが「悪い事をした」ら「必ず叱られる」と記憶しないかぎり、何度も繰り返すだけで止める事は無いでしょう。

 人も動物(犬)も「叱られた」だけでは意気消沈していまいます。犬の場合、特に不快な記憶や恐れの記憶は根深く残る傾向にありますから、もし「怒られる」事が何度も繰り返されれば、時として飼い主に対して牙を剥く危険性も有ります。
 事故を未然に防ぐためにも、飼い主との信頼関係を速やかに回復させるには「叱った」後には、必ず「もう怒ってはいない」事を相手に理解させる事が大切になります。

 別に周りくどい事をするは必要なく、先ずストレートに「叱った」その後に「もう怒っていない」って伝えるだけで良いんです。いつまでもネチネチ、くどくど怒ったり、長い時間も無視するなんて意味もないし無駄なことです。
 この場合、犬に媚びる訳でもご機嫌を取る訳でも無いのでオヤツを与える必要はありません。犬が失敗しないことを実行させ、それを「誉める」事で、犬自身に自信を持たせ、飼い主に取って他に変わりようのない存在であることを犬に理解させるだけで良いのです。

 犬が「人社会」の中で生きてゆくためには「人社会」に受け入れてもらえる様に、面倒でも、人である「飼い主」が、壱から順に犬に教える必要が有ります。犬は本能で「犬社会のルール」を理解できますが「人社会のルール」は全く知りません。知らないのが当たり前です。おまけに「人社会のルール」は時代と共に変化もします。
 犬が「人社会」に中で、安全で幸せに暮らせるためにも「人社会のルール」をきちんと教え指導できてこそ、保護者たる「飼い主の資格」があるのでは無いでしょうか。

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One Response to 「怒る」と「叱る」はきっと違う

  1. ピンバック: 犬との信頼関係を築くには?(その 1) | 僕と犬とMacと

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