かんすぴシリーズ

IMG_1036-001 先日、我が家に届いたスピーカー自作キットには標準でスピーカーが付属していたが、元の穴を 5mm広く加工するので余ってしまう。それが勿体ない気がして、改造用として検討していたフォステクスの「かんすぴシリーズ」からスピーカーボックス P800-Eを購入。必要数 2台分で一番安かった Amazonから。
 このスピーカーボックスは既に組み立て済みの半完成品。幅は 2台並べても iPadの方が大きい。小さいとは知っていたけれど、実は想像していたよりも小さくってビックリ。箱の奥から伸びた配線にスピーカーユニットをつなげ、後は箱にネジ留めするだけで完了。文字通り「単に自作可能なスピーカーシステム」である。

F77G98-6 バックロードホーン・キットに付属していたスピーカーは、見た目も「かんすぴシリーズ」の P800Kと大して変わらなかったから箱を流用しても大丈夫だろうと判断した。
 まぁ元々付属スピーカーなんだから過度の期待はするまい。裏に書かれた型番 F77G98-6から「東京コーン紙製作所」って国内メーカ製と判明。仕様書も公開されてるし、得体の知れないメーカー不明品じゃないだけでも良心的だと思う。
 出力音圧レベルは 81.5dBと、お世辞にも効率が良いとは言えない。通常入力レベルも 10W、最大でも 20Wと、大きい音で楽しむには全く向いていないが、だからって劣ってるわけじゃない。再生周波数帯域も 90Hz 〜 20KHzとフルレンジユニットとして考えても十二分に広いと言える。

 今は「共立エレショップ」内でも大特価 330円と在庫限りの大盤振る舞いって感じ。えっ、その程度ってコト ? 否々… メーカーからは「TopTone」ってブランド名で展開しているみたいだし、それなりに定評はある品らしい。
 既に後継モデルも出ているので、型落ち旧モデル「在庫一掃セール」なんだろう。ぱっと見でも何処が変わったのかも判らないし、これはお買い得品でしょ !! 来月発売の雑誌付録と比べても 1冊 2個分に対し 9個も買えちゃう計算になる…

 スピーカー取り付け用の穴は少し小さく 73mmに対して 72mmのツモリだったが、パッキン用スポンジがなかったので外周の 77mmとなり、結局スピーカーユニットの取り付け穴を 4mmほど広げる必要があった。
 スピーカーユニットを取付けた後で思いついたのだけど、わざわざ不器用な手先で穴を削って広げなくても、版画用に工作で使うハガキ大のゴム板を買ってきてパッキンの代用にすれば良かったんだよね。あれなら柔らかいから加工し易いはずだし、適当な大きさに切って穴を開けて使えば良かったのだから、大した手間もかからなかったはず。失敗したなぁ。まぁ、この教訓はバックロードホーンの工作時に活かす事とした… (^-^;)

03P800-E_a スピーカーボックスが月曜日に届き、その日のうちに組み立ててから約 1週間。音源に用いたのは、以前にも「お気に入り」として紹介した「年間ベスト Top100のアメリカンポップス」のストリーム放送。果たして、ちゃんとエージングになっていたのか少々疑問ではあるけれど。
 それもそうだ。その間、仕事中に BGM代わりに音を出し続けていたけれど、思考の邪魔しない様にしていたので大音量で馴らしていた訳じゃない。実際スピーカーに対して「負荷」になるほど大きな音なんて出してないのだから。
 効率の悪さがモロに出てしまい、悲しいかな普通に音楽を聴こうにも全域で音圧が不足気味。ボリューム位置的から出てくる音の大きさは期待してる大きさからは、だいぶ足りない。雑誌付録の 5Wや 10W程度の小出力デジタルアンプでは物足りないのも仕方ない。
 しかし、仕様からしたら入力耐圧レベル的にもソレくらいがちょうど良いはず。以前に使っていたオーディオ用コンポーネント・ステレオ・プリメインアンプをつないだりしてたらピーク時には過度入力で壊れてしまうのだろう。
 
 元々僕自身の耳が高性能って訳じゃ無いので、過度な期待はしないで欲しいのですが…(責任は負えませんので)馴らしている最中の音も 1週間後の今の音も特に不愉快には感じなかった。ってか全く気にならなかった。つまり、そんなに嫌いな音じゃなかったってこと。
 贅沢を言いだせば切りが無いのだろうけれど、それを差し引いても割と僕好みの音だったってコトになるのかな。試しに iMac自身の内蔵スピーカーと同じ音源を切り替えて聴き比べてみても、音も自然でなだらかな広がりのある音に感じた。もっとも iMacの音は机からの反射音に対し、スピーカーユニットが直接耳に向かい合っている事もかなり影響していると思う。

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 音楽自身を楽しみたいって思っても無闇に大きめの音を出すのは諦め、とっとと iMacの隣に鎮座させ、もっぱら BGM利用を主体として小さめの音を流していた分には、フルレンジの特性でもある点定位の良さも手伝って iMacの Appleマーク辺りから音が聞こえてくる。一応、僕の聴き取れる範囲内の高域や低域の音も出ていたし、パソコンの隣に置いて聞く分にはとても聴き易いと感じていた。
 だから BGMとして聴くにも、普通にちゃんと音楽を聴こうと音を出している時も、別に不愉快な音は出ていなかったと思うし、耳障りで不自然な出しゃばり感がないので素直に中音域帯が伸びて聴き疲れしない。少し興味が湧き、改めて仕様書を引っ張りだして見たくらいだ。

 周波数特性のグラフを見ると、高域帯や低域帯の領域に大きく暴れたグラフは描かれていない。これから効率より周波数特性を優先させ、全域に渡りフラットになるよう調整された製品だと言うのが見て取れる。つまりフルレンジのスピーカーユニットとしては至極まっとうな「目立たない音作り」を目指した製品だとも言えるのかな。
 しいて言えば国内メーカーが好む測定値重視で無難な性質。どんな音源が来ても大きく破綻もせず再生する、優秀なんだけど何時もどこか冷めてて全力を出し切れない感じ。海外メーカーが得意とする様な強いアクや個性は無い。僕自身それは長所であり、ぜんぜん欠点だとは思えないのだけどマニア受けはしないのだろうな。

周波数特性 はっきり言えるコトは、ズシンと腹に響き胃がムカつく様な重低音が好みの低域マニアや、可聴領域以上の 2次や 3次の頭の芯に刺さる様な倍音再生音を尊ぶ高域マニアには、絶対に受け入れるコトが出来ない音質だとも言える。かつてオーディオ・マニアを自負する知人宅で 40cm 〜 50cm程のウーハーの前で聴いてて腹が痛くなった体験がある身の上としては、体調が悪化する音の前に長時間も体を晒すことは僕には無理だと身に染みた出来事ではあった。(スーパー・ツイーターを聴かされた時は、頭の芯が熱を持った感じで頭が痛くなったし…)
 もっとも 8cmフルレンジ・スピーカーに「そんな音」を求める方がオカシイ。そんな事を言いだす様な人は、多分こんな安価なスピーカーになんかには手を出さないだろうから、最初から居やしないとは思うけどさ。

 予想以上に音が小さかったので腰を据えて音楽を聴きたいと思った時には、ある程度アンプのパワーを必要とするけれど、期待していた以上の音が出て来たので、この音ならミニコンポに付いてくる小さな 2ウェイ・スピーカーと置き換えたとしても十二分に価値があるなって思う。
 僕自身の好みの音って、実際この程度の音なんだ。おそらく何処ぞの CDステレオ・レシーバーか何かの部品用に作られた品が多量に流通しているのじゃなかろうかって推察した。

 ふと冷静に考えてみれば、これって 1,264円の箱に 330円のスピーカーなので 2台分の合計で 3,188円(送料は別)なんだよね。このユニットの組み合わせって、もしかしたら普段使いのパソコン用途に限って言えば最高に音が良いスピーカーなんじゃないかしら。もちろん「値段の割に良い音がしてる」ってコトだけど。
 もっと安価に「ちゃんとしたスピーカー」を作ろうとしても、コレ以下の価格で他にマトモな音のするスピーカーが有るかは疑問だし、箱を自作にするにしても、かなり無理をしなければならないでしょ ??

 せめて、もうちょっと効率が高く、音圧が有ればなぁ~

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One Response to かんすぴシリーズ

  1. ピンバック: 車載用スピーカーを駆動 (その2) | 僕と犬とMacと

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