ローン・レンジャー

Sneaks Lone Ranger
 月に 1度のお楽しみ。今月の「映画の日」は日曜日だったこともあり、友人も会社は休み。折角なので続けて 2本見てきました。昨日に引き続き、今日は「ローン・レンジャー」の方を…
 一応、パンフに書かれている程度に内容を抑えているつもりだけれど、若干、ネタバレを含んでいる部分があるかもしれないので、下記の閲覧には注意して下さい。

 今回も相変わらず人をからかった様な特殊メイクで登場する主人公のジョニー・ディップだけど、素顔はハンサムなんだよねぇ。本人が好きでメイクしているんだから別に何も言う事は無いんだけど…

The-Lone-Ranger_05 実を言うと、僕はこの話を良く知らなかった。それなのに「インディアン嘘つかない」とか「ハイヨー!シルバー!」とかの有名な台詞は耳に残ってて、知っていた。この物語が元々の話だったって事を知った時に、ちょっと驚いたりもした。
The-Lone-Ranger_09
 
 物語の舞台はアメリカ西海岸。銃を腰に荒くれ者の男達が闊歩し、大陸に鉄道網が敷かれようとしている、まさしくその時。子供の頃の惨劇を招いた責任感と喪失感を抱えた復讐に燃えるインディアン、自称「悪霊ハンター」のトントと、不思議な力を宿した白馬を駆る覆面レンジャーのデコボコな二人。
 武器や暴力を嫌い、法により悪人を裁こうと検事を夢見た男は、父の後を継いでレンジャーになっていた敬愛してる兄を殺された上、自分も死の淵にいた所を、白馬とスピリチュアル・メンターに救われる。

 それでも、あくまでも法の裁きに寄ろうとしていた男だけれど、今は兄嫁になっている、かつて憧れていた女性までも狙われていることを知り、その上で本当の黒幕を知った時に、覆面をする決意をした。
 それでも最後まで、例え憎い相手であろうとも直接銃で倒す事はせず、黒幕の男は自分が欲した財宝に埋もれながら川底に沈む。

The-Lone-Ranger_06
 まぁ物語の内容自体に、取り立ててドウコウ言うつもりは毛頭無い。良くも悪くもディズニー映画であるから、主人公がどんな絶体絶命のピンチに落ちても最後まで安心して観ていられる。その点は良い。特に冒頭の脱線事故は初っ端からいきなりだったんで、解っちゃいるけどハラハラしてしまった…

 それでも思わずにいられないのは、アメリカって本当に広い国だなぁ、って事だ。多分、ほとんどが国定公園に指定されているんだろうし、どだい不便な場所に好き好んで自ら住もうとする人もいないだろうから、昔から手つかずのママの自然環境なんだろうと勝手に想像するんだけど、現実に 200年近くも前の西部劇の舞台が実際にそのまんまの形で今でも残っている事実には、本当に驚いてしまうよ…
 まぁ、さすがに街並みは無理だろうから、そちらの方はスタジオ内とかに再現セットを作るんだろうけれど、逆に、昔の街並み全体を再現できるほどの広大なスタジオが在る方にも驚くべきなんだろうか。

 今さら改めて思うことは、日本という国は街並みや取り巻く自然環境を、人の暮らしの趣くままに変えてきた人々だってことだ。諺にも「十年一昔」と言うけれど、まるで変わり続けること、一っ所に留まらないことを信条として国中の全ての人々が暮らしてきたのかと思えるほどだ。
 それでも、さすがに中国民族のように 4,000年の歴史の中で自己中心的に我欲の趣くままに搾取するだけで破壊しつくした黄河流域の豊かな自然環境を丸裸にしてもなお、未だに自ら進んで後を修復することすら顧みない人種とは異なっていたという部分は、まだ救いではあるけれど。

 日本が世界に誇れるのは、その歴史の中で、相手の国を根こそぎ滅ぼすという考えを持っていなかったということだろう。例えば 1,300年以上も前に編纂された「万葉集」の中にさえ「昔の人の植えた木々が、大木になっている」という歌が残っている。

 いにしへの 人の植ゑけむ 杉が枝に 霞たなびく 春は来ぬらし 

 このように、本来であれば 1,000以上も昔から、日本人は次の世代の事を考えながら暮らしていたはずだ。「それなのに、今の…」と、言い出すところが、僕が齢を取ったということなのだろうか。
 まぁ、そうかも知れないけれど、最近のニュースを賑わす周りの様子は、明らかにどこか変だと思うのだが、冷静に今を比較できる対象時代を知っているというだけでも、齢をとってるのは悪くないかもしれないなぁって思う。

 例え、下克上の混乱のさなかの戦いの渦中であったとしても、常に相手の国と民衆の事を思いやれる人々が住んでいた国だということ。敵に塩を送ることが驚きでなく、好意を持って受け入れられていたということ。生きていく上で、己のこと以上に他者を思いやれることが最も重要であることを、どんなに田舎の片隅であろうと、必ず道徳を説く人々が居たということ。
 どの時代にあっても「昨日の敵は今日の友」なのである。そして「自然とは打ち滅ぼす敵」ではなく、「共に暮らしを支えあう友」であり仲間であると説く人々が必ず居たということ。

 親が子を、子が親を殺す。兄弟が殺しあう。知人を、隣人を殺す。行きずりの赤の他人を殺す。自分が他人と違う事を証明し、ただ目立ちたいがために、他人の迷惑など知ったこっちゃないという風潮。
 おそらくは、今の親が小学校の子供だった頃に「道徳」の時間を削った弊害が、今、ここに現れて来ているのだろう。初めから人社会のルールを知る「犬」がいないのと同じで、ルールを最初から知っている人なんか存在しない。「人は、教育されて初めて人となる」って、誰が言った言葉だったろう…

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One Response to ローン・レンジャー

  1. ピンバック: ちょい.ワ.ル.オ.ヤ.ジ.と呼んでくれ | 僕と犬とMacと

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