エンダーのゲーム

タイトル 月に 1度のお楽しみ。今月の映画の日では 1月 18日から公開の SF「エンダーのゲーム」を見てきました。
 原作は以前から割と有名な SF作品ですが、今回は原作を読んでなくての観賞です。

 原作は 30年程前に書かれた本で、当時ヒューゴー賞、ネビュラ賞の ダブルクラウンを果たしたと評判になっていた作品です。
 学生の頃からヒューゴー賞、ネビュラ賞、ルーカス賞/等を穫った SFに「ハズレ」は無いと考えてて、本の帯に賞の名前が出ている早川文庫を買いあさっていました。
 この小説は、元々短編で発表されて、その後、同名タイトルのまま長編になった作品です。
 時期的に、会社の OJTも終わり担当業務の関係で上司に課内報告会議の度に今で言うパワハラの標的にされ、その頃はまだ少々ナイーブだったコトもあり、この本はちょっと読み損なってそのまんまになっていました。

Enders_Game_05 今では短編集の方は「無伴奏のソナタ」と表題が違っていますが、確か当時は両方とも同じ題名だったと記憶してまして、それで混乱して買い損ねてしまったんですよね。
 一部のマニアからは翻訳が読み辛いと不評を買っていたようですが映画に合わせて新訳で新刊が出ているらしく、折角なので本の方を久々に買って読んでみようかなぁと思っていたのですが、今回は手っ取り早く見てきました。
 上下 2冊分の原作を 2時間の映画に圧縮する為には、かなり大変な作業だったのではないかと推察します。

 具体的なサイドストーリィを削り、いくつものエピソードを端折り、主人公の時間を圧縮し、細かな調節をしながらサクサクと映画の中の物語は進んで行っていました。しかし、大筋では変えていないと思います。
 って言うか、重要なラストを変えなきゃ途中は何が合ったとしても辻褄は合うようにできてるんで、そこだけ死守してれば、ある意味なんでもアリの作品。そこんところを都合よく解釈すれば返って再構築は容易かったのかもしれないですけどね。

Enders_Game_08 あまりにサクサクと進み過ぎるため、主人公の悩みや葛藤、孤独感や疎外感が、なんとなく弱く感じられました。ちょっと話を削り過ぎ、話がサクサク進み過ぎって感じがしないでもなかったんですが、テンポ良く話が進む方が、僕ら観客側は退屈しないですんだのかも。それでも辛うじて大事な所は削ってないのかな。
 きっと、もっと嫌な事が色々とあったのだろうなという感じを上手く残していたので、あんな感じで良いんでしょうね。多分…

 ただ僕的には、主人公の少年少女が 10歳前後には見えなかったって感じでしょうか。もっとも普段から、東洋人に比べて西洋人は子供の頃から大人びて見えるので、仕方の無い事かもしれませんが…

Enders_Game_12 最後のシュミュレーション後、全てを知らされた時の解釈が、なんとなく TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」でのガミラス本星での決戦の後で、甲板上で主人公の古代進が森雪の涙と共に呟くシーンに似ている様な気がしました。
 時期的には「宇宙戦艦ヤマト」の方が 1974年で公開は先だと思うんですけど、実際の所アメリカでの公開はどうなんでしょう。影響を受けてるんでしょうか。それとも無関係だったんでしょうか?

 あのシーンは今でも時々思い出す位、当時の中学 1年生だった自分の心にも深く突き刺さっています。きっと僕以外にも、基本的な考えの根底になっている人って沢山いると思いますけどね。
 実際、僕の中で「宇宙戦艦ヤマト」の、あのエピソードは、自分が描く物語の中で繰り返し繰り返し、何度も表現を変えて物語が紡ぎ出されてくる部分なので、映画を見終わったあと家に帰り着くまで、かなり気持ちが沈み込んでしまいました。

 正当防衛と過剰防衛。それらは一体、どこら辺に境界線を引くんでしょうかね…

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One Response to エンダーのゲーム

  1. ピンバック: リサージェンス | 僕と犬とMacと

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