来年は 30周年。古墳祭り 2015

 先週の日曜日、来年には 30周年目だという第 29回目の西都市の古墳祭りに参加してきた。僕は 2ワンズと一緒に昨年と同じ公園の中央位置で行われている「火起こし体験」のボランティア・スタッフとしての参加である。
 僕らは何年も土曜日に行われている「松明行列」や「火祭り」の方には参加していないが、なんとなく年々、祭り自体の熱気が薄くなっているのは気のせいだろうか。
 実行委員の方々には悪いけど、以前ほど「熱い思い」というか「盛り上がり」というか、活気が薄れているような気がするんだけど、こんな様子で来年は本当に大丈夫なんだろうか…

 僕自身は歴史の半分にも満たない、たった 12年の参加であり、運営委員会には参画しない「当日ボラ」の一人でしかない。だから詳しいことは知らない。当事者の気持ちも知らないし、その責任の重圧も大変さも知らない。
 西都市民でもないし無責任な部外者でしかないのだから「祭り」に口を挟む資格なんかないと判っている。

 単に、昔を懐かしむ親父の感傷と勘違いであって欲しいのだけど、噂では「行政から来年の 30周年で終了させ、市民参加の無い古墳祭に戻そうという動きもある」話まで、部外者である僕の耳まで伝わって来た。
 それは単なる噂かも知れないけど「火の無い所に煙は立たない」なんて諺もあるから、聞いた時に一抹の寂しさと共に「それも仕方ないのかな」という同意する部分が僕の中にも確かに一部あった。

 辞めるのは簡単だ。しかし、何でもそうだけど始めるのは本当に大変。その大変な時代を知っている方々の苦労も解るからこそグダグタで収拾がつかなくなり自然消滅してしまう位なら、自ら引導を渡してしまった方が気が楽だという気持ちも理解出来る。
 確かに改善は大切。でも代々の伝承を継承するのを拒まれ、伝えたかった筈の「思い」まで既に無くなってしまっているのなら「祭り」を続ける意味はないかもしれない。

 そうは言っても、もしも一度終わらせた物を再び始める事は、もっともっと大変。何十年、何百年も続く「祭り」とは言わないまでも、どんな「祭り」でも、どの時代で何の苦労も無く伝承できたとは思わない。
 時には時代の波に翻弄されて、続けたくても続けること自体が難しくなることもあっただろうし、これからもあるだろう。

 それでも歯を食いしばって伝え続けた人の苦労もある。始めた時の苦労を知る人が誰一人も居なくなった時、残された者へ伝承された「思い」が、どれほど強いものであるか、その時に秤にかけられるのかも知れない。
 言葉にして伝えてなくて思いが伝わらないと嘆くのは誤りだろう。仮に今の世代が聞く耳を持たないと言っても、その次の世代だって、ちゃんと居る。

 手を離すのも、放り出すのも、辞めるのも何時だって出来る。しかし、何かを続けて行くのも大変なもの。いつの時代にあっても「始める」のも「続ける」のも本当に難しいことなんだ。
 それに部下に伝わっていなくても、もしかすると子には伝わっているかもしれない。もしも、投げやりな今の部下の態度に切れて「祭り」を止めてしまっては、将来「祭り」を引き継ぎたいと願っていた「子」達の思い、せっかく出た芽までも潰してしまう危険性だってある。

 職場で部下を育てる時も、自分がやった方が早いからと仕事を全部取り上げてしまっては部下は一向に育たない。不安で心配するも我慢して自分達を育ててくれた上司や先人に感謝することを忘れ、独力で勝手に大きく育ったと勘違いする輩も多く、見ててムカつくのも事実だろう。
 反対に「子をもって知る親心」の諺にもあるように、自らも我慢して手を出さずに見守る心の強さも必要だ。それらは「部下が引き起こした失態の責任を取る」覚悟を持った上司でなければ出来ない事ではあるかもしれない。

 見守りに徹しすぎて、荒削りで未熟な癖に生意気で驕り高ぶっているのに自覚のない部下が、間違った道に進んでいるのを気づいていながら黙って見ていてはならないと思う。
 例え口うるさい親父だと思われても、嫌われる覚悟で口出すべきところは口を出して早めに教え、道を正してやることも保護者たる大人の務め、責任であると思う。

 確かに自ら気付く事を待つ事も大事だけど、そのまま気か付かず間違った道を進んでしまったり、手遅れになった時点から行う軌道修正は、とんでもなく大変な事態になると知るべきだ。
 口を出し過ぎ、若者自ら考える自由さを摘み取ってはならないから、どの程度まで黙って見守るか、そのさじ加減は難しいのだけど。

 若者に期待して彼らが道を誤らないように指導する。自分の若い頃の事は棚に上げ、時には心を鬼にして若者を、部下を叱るのも必要な事なんじゃないかなって思うんだわ。
 なんてね。子育ても知らず部下も育てたことのない根無し草、おん年 54歳の独りモンのオッサンは思うんだ…

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