火星の人

 先日アンディ・ウィアーの小説『火星の人』(2014年ハヤカワ文庫 SF)を原作とした 映画「オデッセイ」を観てきた。原題は「The Martian」なんだけど、邦題のみ『オデッセイ』なのかは謎だが。おそらく『長い冒険の旅』の意味で使ってるんだろうけど、なんとなく意味がズレてるような…T00 主役はマット・デイモンで、以前に観たインターステラーでは我が身可愛さで嘘の情報を流したマン博士と立場は真逆だけど設定としては丸かぶり。まぁそれなりに面白かったですが。
 例によってネタバレ要素が多量に含まれています。これ以下の参照は自己責任にてお願いします。m(_ _)m

 まぁ言わば「ゼログラビティ」の火星版って所です。トラブルが元で、ただ一人で宇宙に、もとい火星に取り残されながらも無事に地球に戻って来るって所まで全く同じですわ。
 主人公が女性か男性かの違いはありますが、片や「プロメテウス」で一人生き残った女番長。片や CIAを向こうに単身で戦った男ですので、イメージ的には絶対絶命に陥っても大丈夫って事では、どちらも負けてません。

M01 物語としては、まぁ最後までハラハラの連続でしたね。当然アメリカ、ハリウッド映画ですのでハッピーエンドはお約束ですから最後の方に関しては全く心配せずに観ていられるのは良い事ですな。

M00 特に大きなヒネリも無く、言わば最初から最後まで連続してトラブルが襲ってくる感じですが、だからってスリルやサスペンス要素は皆無で、淡々と物語は最後まで進んでいきます。
 それでも尺の関係で原作から削られたトラブルも何件かあるみたいですがね。

 あれ以上、まだまだトラブルが沢山あったんかい。きっと原作者はド Sだな…

M02 主人公の専門は植物学。とは言っても、そんなに難しい事はしていない。小学 5年生の頃に理科で「ジャガイモの栽培」をやった経験があるなら思いつく程度の事だ。

M03 水の作り方にしても小学 6年生で「水の電気分解」の理科実験、あるいは中学校で化学の実験で行っているはずだから、日本人であれば義務教育程度の知識があれば十分、どちらも理屈は容易に理解できるだろう。

 そういった意味では、何も難しい専門知識がないと理解できない映画というわけではない。それよりも孤独に耐えられる強い精神力と、トラブルに負けない柔軟な発想を持てるか否かというところが、宇宙で活動する人物の資質として最重要な要素なのかもしれないね。

M05 逆に大変なのは ASCIIコードや 16進数を思いつくか否か、だろうか。僕自身は中学生の頃からマイコンに興味を持っていたマニアに近い人間だから主人公より先に 8進数を思いついたけれど、普通に暮らしてる人には意外に思いつかないだろうし、ましてや生まれた時からスマホ世代には、もっと難しいかもしれないなぁ。

THE MARTIAN 実際に人類が火星に降り立つには後 15年か 30年、あるいはもっと先の話だろうけれど、映画では 1997年から 1997年まで約 1年間、実際に火星で活動していた「マーズパスファインダー」を通信に使ったから、そう遠い未来の時代設定ではなかったと思う。
 おそらく作中にも何度か年号が出ていたかと思うけど、残念ながら僕の記憶には残ってない。

 確かに、こう何度も何度も酷い目に遭って、並程度の精神力しか持ち合わせていなかったとしたら、とっくに心は折れちゃって、さっさと自殺した方が楽だし簡単だと思うだろうよ。勿論そうはならない所が映画なんだけど。
 物語の終盤では、次世代を育てる教育者として自身の体験を元に講義する姿が出てくる。どの時代でも「最後まで希望を捨てないことが大事だ」なんて言われるけど、それが実体験に基づく人の言葉であれば、例え反抗的な若者であっても素直に聞くのだろうな、きっと。

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One Response to 火星の人

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