シン・ゴジラ

G000 今月 1日「映画の日」は先月末の 7月 29日に公開されたばかりな邦画「シン・ゴジラ」を観てきた。久々に、もう一回観に行っても良いと思わせてくれる映画だった。
 そして今作の「ゴジラ」の前に付けられた「シン」には色々な意味を重ねられているのだなと感じた。

 最近、連続して見続けてきた米ハリウッドによる単なる「娯楽のためだけの映画」じゃなく、色々と考えさせられる「作品」を見た気分で 2時間を見終わった後はぐったり疲れた。重い映画というよりは独特の空気感でイライラもしたけれど、ただただ凄かった。
 尚、これ以降の文はネタバレを多分に含みます。閲覧は自己責任にてお願いします。m(_ _)m

 僕自身はゴジラの前にある「シン」に重ねられた文字は「」「」「」「」「」の 5つだと思ってる。
(罪をシンと呼ぶのは、吉田秋生の「光の庭」より)(^-^;)

  • 「進」 進化してゆく生物
  • 「新」 新しいゴジラの物語
  • 「真」 真性ゴジラの映画
  • 「神」 神のごとき存在のゴジラ
  • 「罪」 人類の生み出した罪の象徴

 一応、公開前に映画館に置かれていたパンフレットには「真」「新」「神」の三文字が記されていたから、この程度ではネタバレとは言わないのかもしれないけれど?
 但し、これは映画を見終わった時点で、このように感じたというだけで実際に製作側の意図がどこに在ったのかは残念ながら僕には解りようがない。

 米ハリウッド映画と違うのは、スペクタクルな割に人間ドラマが濃厚なこと。っていうかワザとなんだろうけれども「対策本部」等の会議シーンばっかりで、遅々として話が進まない。
 その間に被害がどんどん広がっていく所なんかが、如何にも国内おける日和見主義的な、まるで責任を取りたがらない官僚主義者達の現状を示しているみたいで存外に現実的だなぁと思わせられてしまったり…

 そうかと思うと後半ではテンポが急に変わって、各シーンが畳み掛けるようにサクサクと物語が進んで行くし、パパッと自衛隊の準備が出来る様子だったり、世界中の協力を簡単に得られたのに、協力国であるはずのアメリカ本国の方は早目に核攻撃を実行に移したいがために非協力的だったり。
 多少のヒントは会話の中に出ているけれど、色々と裏に秘められた物語がありそうだ。様々な人の欲とエゴの絡んだ政治の世界というのは何だか嫌だねぇ。

 それにしても自衛隊の武力攻撃で全弾命中してもなお、全く効き目が無いというのは怪獣映画のお約束とは言え、あれほどの総攻撃を受けても単なる足止めの役にも立てず、全く歯が立たないという「巨大不明生物」という怪物の存在は、やっぱり怖いよねぇ。
 そんなこんなで今回の作品は「怪獣映画」と言うより「災害対策映画」と言った方が正しい様な気がする。

 あと、体内に核反応炉を持っているような怪物に、同盟国である合衆国が最後まで固執してた核攻撃などという物が本当に効果あっただろうか。
 体内に高エンルギー反応炉を持っている分、似た様な核融合による高熱を発生させる核爆弾の攻撃など全く効果が無い事だって考えられる訳で、もし効果が無かった場合、果たして一体誰が責任取ってくれるんだろうねぇ?

 一方、ゴジラの足元で人々が逃げ惑うシーンは、あまりに人影がハッキリしすぎててリアルというより逆にワザとらしさが目立って感じられたし、瓦礫の下敷きになって犠牲になった男性の足の方も綺麗すぎて凄く違和感を感じるほどだった。

 相模湾から鎌倉にゴジラが上陸したシーンでも、つい先日まで他所ではゴジラの被害にあって、何処に潜んでいるか解らない状態でも直接被害がなかった所では人々はサッカーに興じるものなんだろうか。う〜ん。自分と関係無いと考えてれば、案外そうなのかもしれ無い…
 前回ゴジラの被害がなかったから、今回も自分達の澄んでいる所は関係ないと考えて人々が行動しているって訳なんだろうか。その割には人影が少なすぎるような気もして?

 わざわざ人々が逃げ回るモブシーンの画を作りたさに意図的に、そのような状況を設定した風なんだけど、恐怖を身近にしてもなお、そんな簡単に日常って戻ってくるのだろうか。西日本と東日本と距離が遠く離れていれば解るけど、地理的にも近いと思われる東京湾と相模湾でも同様なんだろうか。そこんところが僕には解らない。
 全身フルCGで作成されたというゴジラの姿。特撮とも異なり合成技術の進歩もあって、格段に仕上がりは目を見張るものがある。もちろん世界的なゴジラ人気にあやかり、当然ながら世界各国への配給を見込んでいるんだろうから、それだけ予算も沢山使ってるんだろうな。それに現日本の技術力アピールの場でもあるのかな。

 そんなこんなも観てる間は何も感じさせないほど、作品の中には十分なほどの迫力とドラマがあった。台風や竜巻と同じ自然災害とも言えるわけだけども、ただ都市部を歩いているだけのゴジラ、それだけでも恐怖の対象。
 もしも、現実にゴジラが出現した場所が東京じゃなく、例えば九州の田舎、僕の住んでいる宮崎県内だったりしたら、災害対策本部なんて設置されたんだろうかって素直な疑問も出てくる。恐らく最初の会議で「捕獲」「駆除」の議題が出た時点で、きっと満場一致で「静観」となったんだろうなぁ。

 ラストで凍りついたゴジラの全身から尻尾までのアップ。破壊光線が出てた部分の先は、なんかホネホネしてて肉が付いてなくてスカスカしてた。あの部分をアップで撮っていたからには、何やら深い意味がありそうなんだけど、残念ながら一瞬の画像では僕には意味が理解できなかった。
 ちなみに品川駅周辺にて直立したまま凍りついてモニュメント化してたゴジラ。今はゴジラの血液を凍結させてるだけなんだから、この先もしも地球温暖化で南極の氷が溶けるように血液凝固剤も溶けたりしたらゴジラも再び動き出すんだろうか? 

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One Response to シン・ゴジラ

  1. ピンバック: X-MEN: Apocalypse | 僕と犬とMacと

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