一日一度。出来れば二度、散歩に連れ出そう

 先月 4月 17日、北海道斜里町で餌やり中に 79歳の主婦が、飼犬の秋田犬に腕を噛まれて死亡するという痛ましい事故が起きた。

ストレス発散は重要

愛犬に育てよう(その7)

 飼主は 70歳を超えた高齢の夫。40代の息子が同居していたが、数ヶ月間に渡って散歩に連れ出さなかったため、まだ 3年齢の秋田犬の若い雄はストレスを抱え不満を爆発させる形で噛み付いたのが原因かもと TVやラジオ放送では伝えていた。
 しかし記事ではその事実は伏され「餌を食べている時に手を出すと唸る」等の記述だけが残されて、さも秋田犬の性格に原因がある様な一方的な表記だけが残っている。

 そもそも 1日の大半を鎖に繋がれたままの飼犬にとって「散歩」は最も楽しみな重大イベントの一つだと言える。雄の 3年齢で毎日の食事をきちんと摂っていたのなら、それこそ若く体力も有り余っていただろうから、欲求不満でストレスが爆発しそうなくらいに暇で暇で堪らなかった筈だ。
 ストレスを抱え欲求不満が、ちょっとしたキッカケで爆発して理性の糸が切れた時、一体何を仕出かすのか誰にも判らない。結局のところ危険なのは人も犬も同じ、何も変わらないのだ。

 飼主は高齢になり自身の足腰が弱ったのを言い訳に「今年になってほとんど散歩させていない」と証言している。強い力で引きずられるから危険だとも言っていたが、おそらく飼犬に対し「付いて歩け」の訓練を全くしなかったと考えられる。
 飼主が若く体力のあった頃に、あるいは 3年前に秋田犬が子犬だった頃に、きちんと「付いて歩け」の訓練をしていれば「強い力で引っ張るから散歩に行けない」という事態にはならなかったのに。

 我家に秋田犬を引き取ったのは、小町が 1年齢を 2ヶ月ほど過ぎた頃。小柄とは言え体格のある成犬だったから、当然の事ながら散歩中の引きは非常に強かった。
 直に「付いて歩け」の訓練を始めた。元々秋田犬は賢い犬だったし、先住犬が一緒に居たのも幸いしたのだろう。僕をリーダーと認めてからは、飼主である僕の意図を察知する能力は感心する程のものだった。

 引き取って 2年が過ぎた頃には、近所の小学 2年の女の子が小町のリードを持って安全に散歩できる程になった。厳しくても愛情を持って、ちゃんと訓練すれば飼主の意図に逆らおうとする飼犬なんて存在しない。
 人社会の中で飼犬が安心して暮らせるようにするために、保護者である飼主は「安全に過ごすためのルール」を、きちんと飼犬に指導する責任があると思う。

 それから秋田犬に限らず、ほとんどの犬は餌を食べて居る最中に手を出すと唸るのは当然。それは我家のアリスや小町も同様だ。身体の大きい小さいは関係ないし、性格もあまり関係ない。
 しかし、散歩中に飼犬が「拾い食い」して毒餌・等の危険な物を口にした際は直ちに取り上げる必要があるから、例え食事中でも飼主に向かって唸っては駄目だと教えておく必要がある。これは飼犬の命に直接関わるからだ。

 これは僕が食事中に手を出した時に、大人しく食事を中断したら餌の中にドッグフードのジャーキーを追加したりチーズやサラミを加えたりと、中断して待てば「必ず良い事がある」と繰り返し教えた結果だ。
 他にも、わざと食事中に食器ごと取り上げ、目前でドッグフードを追加してから戻したり、あらかじめ餌を入れた別の食器を用意して、これと交換する方法もある。

 今では、我家のアリスも小町も食事中に体や口元を触ろうとすると一応は唸るけれど、結局は大人しく触らせるし食事中に食器の中に手を入れると食べるのを中断し座って待つ様になっている。
 仮に何かのイベントで、アリスや小町の目前で見知らぬ子供らが食事をしていたとしても、彼らの食べている物を欲しがって子供達に襲いかかったりはしない、安全である。

 もしも食事中の飼犬が人を噛むほど危険になってしまったのなら「唸る犬」を保護者である飼主が然るべき訓練を施さず放ったらかしにしていた飼育法に誤りがあったと考えるべきだろう。
 万が一人を噛んでしまった犬は、その原因が人の側にあったとしても最終的には殺処分されてしまうものなのだ。どんなに可哀想でも、それが人社会の中で生きる動物の定めなのだから…

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。