原因と対処

 以前から気になると言っていたポメラのボタン電池の点滅の事だけれども原因と解決方法が分かったので、僕と同様に「困っちゃいないけど気になっている」人も居るかも知れないから、その方法を公開しておこうと思う。

 ポメラで使用しているバックアップ用のボタン電池は CR2016という割と良く見かける規格品なので手に入れるのは楽だと思う。
 まぁ、ぶっちゃけ原因はボタン電池を固定している樹脂製部品の剛性不足だろうと思うね。ボメラ本体とボタン電池の間に隙間があり、ボタン電池が斜めになってしまって接触不良になってしまう状態なんだ。

 その原因と思われる部分とはボタン電池を固定する樹脂製のケースについた爪がある細い部分。ここの剛性が弱いせいで入力中のキーボード打鍵時の振動で爪が外れ、電池がケースとの隙間で斜めになってしまうんだ。
 その結果、電池の側面を奥から突き上げているバネ状の接点との接触が甘くなり点滅の原因となっていたらしい。初期の頃にインターネットで調べてみると同じ様に気になっている人が多かった様で、ケースとの遊びを無くす為に紙を挟んだりビニールテープを張ったりして底上げして解決している例もあったけれど、なんとなく釈然としない物があったのでどれも実行しないでいた。

 点滅が発生する都度に、電池室の蓋を開けて調べてみるとボタン電池を 1mmほど奥に押込める程に遊びが大きくなっていたし左右にもグラグラする。だから電池と本体との隙間が原因である事は予測出来ていたけれど、電池が消耗している訳でもないし、きちんと爪が引っかかる様に斜めになった電池を真っすぐに直せば良かったので、あまり問題視していなかった。
 だが、さすがに使い始めて丸 2ヶ月間、点滅が起こる度に電池室をいちいち開けるのもおっくうになって来た。まぁ、言うなれば「我慢の限界」って所でしょうか。ボタン電池が入っている電池室と本体の隙間と見える部分は 0.5mm程度のわずかなもの。この隙間のせいで電池が斜めになるんで、単純な話この隙間が無くなれば良いだけなんだ。そのために紙を挟むのもビニールテープを張るのも嫌だなぁっと思っていた。

 たまたま、その前に 7年程前から使っている自作パソコンのマザーに付いていたバックアップ電池を交換した。これが CR2032って規格の電池。
 よく見たら直径が一緒ではないか。で、試しにポメラに入れてみようとしたけど、さすが厚みが違い過ぎて本体には入らなかった。
 これまで利用する機会もほとんど無かったので気に留めた事が無かったのだけど、今回ふと気になって調べてみた。

     そうしたら丁度良さそうな規格のボタン電池が有るではないか。

  • CR2016
  • CR2025
  • CR2032

 ボタン電池の電圧と直径は同じで厚みだけが、それぞれ 1.6mm, 2.5mm, 3.2mm と違いが有る。判っているコトは 1.6mmは隙間があってグラグラだけど 3.2mmはギチギチで入らない。
 そう思っていたら丁度その間に 2.5mmって規格の電池が有る。気になる隙間はおよそ 0.5mmで、電池の厚みの差は 0.9mm。入るだろうかっていう不安はあったけど、そこまで分かれば後は簡単。

 さほど高価な物でもないし、ちょいと犬の散歩がてら近所のコンビニに寄って CR2025って規格のボタン電池を買ってくれば済む。ってな訳で早々に交換、ケースに入れる時に半分くらいの位置でちょっと引っかかったけれど、拍子抜けするくらい簡単に本体にセット出来た。交換したのは 2月の中旬で、既に 1ヶ月以上は過ぎているが今の所は問題がある様には思えないし、画面上にボタン電池の点滅現象も出ていない。
 ボタン電池の厚みが 1.6mmから 2.5mmへと増えたコトで、どの程度の影響が有るのかは今後の状況を見て判断するしか無いけれど 3Vという電圧は同じでも体積が増えている分、おそらく容積の方も増えていると予測できるので、もしかしたら約 2年という電池寿命が余計に 1年くらい長くなって 3年くらい使えるかもね。

 ただ注意して欲しいのは、コレはあくまでも僕の持っている DM100における現象であり、電池室の隙間や部品の持つ剛性等に個体差が有るのは当然の話である。製造ロットによって同一現象が発生している可能性は高いけど DM100を持つ全ての人に共通する解決法では無いって話だ。
 そもそも「点滅」現象が発生していない人や、発生してても使い続ける事は可能なので特にコレを問題視していなければ関係の無いコトだ。僕みたいに「気になってしまった人」で、電池室と本体の間に 0.5mmくらいの隙間が生じている人に限定しての解決法という訳なんだけどね。

4 Responses to 原因と対処

  1. はじめまして、こんばんは。DM100について同じ問題で悩んでいた者です。悩んだあげく、私の場合、購入した店に持ち込んで、修理対応していただきました。そして、修理後、今、手元にあります。もちろん点滅しません。所見には「部品交換」とあり、樹脂パーツの電池ホルダー部に固定爪がついた改良パーツに交換されて返って来ました。私の場合は無償対応いただけました。同じ問題を「気になさっている」方々の参考になればと思いコメントさせていただきました。DM100と長く付き合っていくおつもりならば、修理に出されてみては?

    • tatckun says:

      井上 雄介 様 情報をありがとうございます。m(_ _)m

       同じように「気になっている方」には有益な情報になったと思います。ありがとうございます。
       私の場合、地方住みゆえ近所の電気屋さんでも取り扱いしてない商品だったため、現物も見ずにアマゾンから購入しました。おそらく無償修理は無理だと思います。電池に比べ送料の方が高額になってしまうと思うので、このまま誤摩化して使うしか無いでしょう。
       僕にでも簡単に予測できることが、なぜ試作機を使用した段階で判らなかったのかも不思議ですが、もし部品が改良されているのなら、現在の商品では問題は発生しないのでしょうね。後は、購入者に対してキングジムが交換部品だけでも無償で送ってくれれば良いんですけどねぇ。

      • tatckun says:

        井上 雄介 様 に感謝。m(_ _)m

         情報を頂いてから「駄目モト」で、キングジムの「お問い合わせ」フォームからメールで問い合わせてみました。すると、本日3月25日のお昼頃に交換機が送られてきました。
         井上様の情報にあった通り樹脂パーツの電池ホルダーに固定爪が付いた物になっていました。もちろん無償交換で、受取人払いで既存機器を送り返す様に指示がありましたので、保証書等の一式を、元の箱に収めて送り返しました。
         井上 様 に情報を頂かなかったら問い合わせる事も無く、騙し騙し使っていたと思います。井上 様 に感謝すると同時に、キングジムの「お客様相談室」の担当者の皆様に感謝します。ありがとうございました。

  2. ピンバック: 迅速な対応に感謝 « 僕と犬とMacと

コメントを残す